校長室から
「出発」の時
3学期が始まって登校した日にちはまだ3日ですが、1月としてはもう13日が過ぎてしまいました。学校では、子どもたちは伸び伸びと元気に活動しています。相変わらず寒い日が続いていますが、「子供は風の子」というのは本当ですね。これからまだまだ寒さは続き、感染症も油断なりません。手洗い、うがいなどの基本的な感染予防対策はご家庭でもよろしくお願いします。
さて、1月と言えば、1年の始まり。「出発」の時です。そんな時期に、世間では嫌なニュースが流れていますね。国内ではいじめ、というよりも中・高生の暴力の動画に関係するもの、また、国外に目を転じれば戦争がらみのきな臭いニュースがあちらこちらで報じられています。人を傷つけてまで争うというのは、人間の業なのでしょうか。しかし、生命を軽視する思想、風潮には私は断じて「否」を突き付けたいと思います。
私が尊敬する宮沢章二先生の「出発の季節」という詩に、次のような一節があります。
出発 という心打つ言葉に
いつでも 明るさを持たせたい
さわやかな喜びと光を担わせたい
未知なるもの に向かう道を
四月 あなたが出発する
わたしも 花を求めて出発する
目立たぬ草木にも 春は花を恵むのだ
校長室に響いてくる子どもたちの笑い声、廊下で見かける子どもたちの屈託のない笑顔、これら全てが未来への宝物です。1月という1年の始まりの季節にあたって、教師は子どもたちの未来を温かく照らす灯りのような存在でなければならないと、あらためて決意を固くした次第です。
3学期始業式(校長講話)
1月8日(木)に第3学期始業式を行いました。冬季休業の間、寒々としていた学校は、たちまち子どもたちの笑顔の花で満ちあふれました。以下は、校長講話です。
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(校長講話)
皆さん、おはようございます。新しい年、令和8年を迎えました。西暦で言うと、2026年です。そして、今年の干支(えと)は、うま。「午年(うまどし)」ですね。
馬は、元気よく、そして力強く、全力で走ります。皆さんにも、ぜひ、今年は全力で、元気よく、力強く、勉強にも、スポーツにも、いろいろなことに挑戦してほしいと思います。
さて、冬休み中は、皆さんはどのように過ごしたでしょうか?初詣に神社へお参りをしたり、おうちの人とお出かけをしたりした人もいると思います。
校長先生が今心配しているのは、冬休み中に生活のリズムが崩れてしまった人がいないかな、ということです。皆さん、大丈夫でしょうか?早寝早起きはできていますか?歯磨きは毎日毎食忘れずに行っていますか?歯磨きは本当に大切ですよ。
もし、今、生活のリズムが乱れてしまった人がいたら、すぐに直しましょう。まずは、時間を意識して下さい。今何時かな、何時までに〇〇をやろうかなって。そして、夜は早めに寝る。夜、早く寝るようにすれば、自然と朝、気持ちよく目が覚めます。
もう一つ、2学期の終業式で、皆さんに話したことがありました。それは、「新年に当たって、自分が今年、チャレンジしたいことを決める」ということです。家のお手伝いでもいい、掃除でもいい、マラソンでもいい、部活動をやっている人は得点を入れることでも、技のマスターでもいい、自分なりに頑張りたいことを見つけ、それを目標に少しずつでいいから努力をすること、コツコツやり続けることが大切です。
昨日はできなかったけれど、今日、また頑張ってみる。今日もできなかった。しかし、明日ももう一度頑張ってみる。あきらめないで、毎日続けてみる。そうすると、少しずつ自分のできる範囲が広がっていき、目標を達成できるようになります。「継続は力なり」というのは本当です。辛くても、あきらめずに続けることが大切です。
さて、皆さんは、あと3か月して4月を迎えると、新しい学年になります。1年生の人は2年生へ、2年生の人は3年生へ…。そして、小学部6年生の人は中学部1年生へ、中学部3年生の人は高等部1年生へ、それぞれ学部が変わります。高等部3年生の人は本校を卒業して、新しい場所で仕事をし、新しい生活を始めることになります。
学年が上がるということは、みんなが一つずつ、階段を上るということ。それは自分が1年分、成長するということです。そして、その時に大切なことは、「チャレンジする」気持ち、「あきらめない」気持ちを一人一人が持って、自分のできること、自分の実力を高める努力をするということです。これを「向上心」といいます。
学校には、皆さんを励まし、応援してくれる先生たちがいます。だから、自分の目標に向けて、少しずつでいいから、チャレンジし、自分のできること、自分の実力を高める努力をしていきましょう。しっかり「向上心」を持って、粘り強く頑張る。あきらめない。ここにいる皆さん全員に、素晴らしい力が備わっています。だから、自分の力を信じよう。
校長先生も、皆さんの頑張りをしっかり応援しています。
令和8年 年頭のご挨拶
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は、本校の教育活動に多大なるご尽力を賜り、厚く御礼申し上げます。本年も、より一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本校では、様々な外部機関とのつながりを大切にし、外部連携を進めることでより一層の組織力強化を図ってまいりました。また、学校運営協議会を積極的に活用し、地域連携による教育の充実を推進しているところでもあります。ご協力いただいている皆様方には心から感謝申し上げます。さらに、教員の専門性向上や指導力向上の観点から、年間を通じて教員研修の充実にも努めております。
本年におきましても、昨年までの教育実践を踏まえつつ、地域から信頼される学校運営を推進してまいります。「不易」と「流行」という言葉は、特に学校教育の場でもしばしば言及されるところですが、ICTの活用は言うまでもなく、AIについても教育現場で効果的に活用していく時代となっております。もはやこの流れは止めようがなく、デジタルデバイド(情報弱者)は通常の生活にさえ困る状況です。学校としては、積極的に研究や工夫を重ねながら、子どもたちが社会に出て困ることがないよう時代の流れを見極めつつ、新しい時代に必要とされる教育を強力に推進してまいります。
皆さま方におかれましては、引き続きご指導、ご鞭撻の程を心からお願い申し上げます。
令和8年 元旦
埼玉県立行田特別支援学校長
寺嶋 毅
雨のち晴れそして強風
クリスマスイヴもクリスマスも冷たい雨の一日でした。今日は一転して、晴れなのに冷たい北風で、学校の周辺もいろいろな音がしています。それにしても、子どもたちのいない学校は、本当に寂しいものです。先生たちはいるのですが、子どもたちのいない学校は、学校というよりも「空間」という感じです。
さて、今年一年、いろいろなことがありました。学校は比較的落ち着いていましたが、政治も天候も、世界もこれまでにない動きがたくさんありました。熊もあちらこちらで出没しました。地震も相変わらず油断できません。
来年は「午年」。勢いよく、目標に向けて駆け抜けられるよう、明るい未来を期待したいですね。
今年一年、お世話になりました。時々、保護者の方で、ご来校された時に「校長先生、ブログ拝見していますよ。」という言葉をくださる方がいます。ありがとうございます。
また、来年もよろしくお願いします。
職員進路研修会
職員進路研修会の実施にあたり、本年度はものつくり大学理事長の土屋喜久先生を講師としてお招きしました。
土屋先生は、厚生労働省職業安定局長や厚生労働審議官を歴任されたのち、現在は、一般社団法人障害者雇用企業支援協会の顧問や、学校法人ものつくり大学の理事長として、精力的にご活躍をされています。また、本年度から、本校の学校運営協議会委員と就労支援アドバイザーをお願いし、本校の学校運営に関わり様々な面でご協力いただいているところです。
ご講演は、「障害者雇用の歩みとこれから ~雇用促進から、活躍推進へ~」と題し、行政の立場から法律や施策、現状や今後に向けての課題など、多岐にわたる内容をお話いただきました。ご用意いただいた資料も50ページを超えるものであり、職員にとっても今後の貴重な参考資料となりました。
ともすると、目先の仕事にばかり集中して、国や県の教育動向に無関心になりがちですが、教員としては時代の流れや変化に素早くかつ柔軟に対応しつつ、目の前の子どもたちを、未来を生きる存在として慈しみ、育んでいきたいと思います。本日のご講演について、教職員一同、今後の教育活動の様々な場面の中で意識し、活かしてまいります。
ご講演いただいた土屋先生には、心より御礼申し上げます。