令和7年度 全校保護者会
今日は4部に分けて全校保護者会を実施しました。ご来校いただいた保護者の皆さまには、御礼申し上げます。
以下は、本日の校長挨拶です。資料でお配りしたものとは多少、内容を変えてあります。資料と合わせてお読みいただければ幸いです。
(校長挨拶)
本日はご多用の中、令和7年度全校保護者会にご出席いただき、ありがとうございます。
3月に入りました。学校は学習活動のまとめの時期です。ちょうど冬という時期を耐えた蕾のように、これまでの学習の成果が子どもたちのちょっとした日常に垣間見える時期です。教育とは、焦ってはいけないし、過度な期待も禁物です。しかし、「可能性を信じる」という姿勢は決して失ってはいけないと思います。
さて、本校はコミュニティ・スクールの制度を柱として、地域の方々と協力し合い、地域と共にある学校づくりを進めております。小・中学部では、市内の小学校や中学校との交流会、高等部では誠和福祉高校に出向き、毎年交流を深めております。また、先日は、小学部高学年の子どもたち対象に、ギター教室というのも行われました。少し前には、手品ショーなどもありました。みんな地域の中で活躍されている方々をお招きして、教育活動の一環として実施しております。これらについては、各学部のブログや校長ブログで紹介していますので、お時間のある時にはご覧ください。
学校行事は年間を通してたくさんありますが、その中でも子どもたちが輝く行事と言えば、運動会や体育祭、文化祭(スマイルまつり)などでしょう。本校は、本年度も年間教育計画に則りながら、教育の充実を図っております。
小・中学部の運動会は5月24日(土)に実施しました。運動会のテーマは「笑顔いっぱい みんなが主役の運動会!」です。会場では、子どもたち一人一人が主役となり、大きな声援を受けて、最後まで自分の頑張りを表現してくれました。応援って本当にとても大事なものですね。自分の力以上の隠れた実力を引き出すことができる。小低の子どもたちは、4月当初は本当に頼りない様子でした。しかし、この運動会では、落ち着きも見られ、わずかな期間の成長ぶりに、ご来賓として参観されていた方々も、みなびっくりしていらっしゃいました。
また、高等部の体育祭は雨天で1日順延となり、6月1日(日)に実施しました。「徒競走」、「棒取り合戦」、「ギョウダンシング玉入れ」、「オールスターリレー」など、どれも最高学部にふさわしい内容と盛り上がりを見せてくれました。特に生徒が主体で行っている運営や企画については、これから後に続く2年生、1年生にもしっかりと次の世代へとバトンタッチができたのではないかと思います。
運動会、体育祭に加えて、もう一つの大きな行事があります。2学期に行われたスマイルまつりです。スマイルまつりは、全校一斉の行事。本年度は11月8日(土)に実施しました。スマイルまつりは、子どもたちの学習の成果を広く発表する場で、この日のために子どもたちは何か月も練習に、制作にと明け暮れ、様々に取り組んできました。小低、小高の子どもたちにはステージ発表がありました。体育館の後ろはスペースがないほど、お客さんで埋まっていました。何か月も練習を重ねてきた成果を一目見ようと、体育館の中は保護者の方や地域の方でたくさんの立ち見が出るほどでした。
また、中学部、高等部では各作業班が制作した作品や野菜などが大人気で、販売をしている会場は人いきれで汗ばむほどでした。校長室にも、生徒が制作した作品が、現在、飾ってあります。
この他にも、大きな校外行事がありました。遠足や修学旅行、宿泊学習などです。
本校では、宿泊学習は小学5年生と中学部2年生が1泊で、修学旅行は各学部の最終学年、すなわち、小学6年生が1泊、中学3年生が1泊、高等部3年生が2泊でそれぞれ実施をします。特に、高等部3年生の修学旅行は2泊なので、集大成の行事という意味合いもあります。令和7年度は、沖縄へ行ってきました。
ここでは今、大きな部分についてお話をしましたが、各学年、クラスで行っている内容については、それぞれの担任なり、学年から具体的に聞いていただければと思います。
子どもたちは校内での学び、校外での学びを通して、一人一人が自分の経験として貴重な内的財産を積み重ねていきます。積み重ね方は子どもの個性によって違います。したがって、保護者の皆さまには、ご自分のお子様の尺度を持って、焦ることなく目の前のお子様と向き合い、共に歩む姿勢を持ち続けてほしいと思います。
心理学者の河合隼雄先生は、原因や結果の関係を問い詰める考え方からいったん離れて、いろいろな事柄の全体像をあるがままの姿で把握することが重要だと言っています。つまり、そこに出来上がっていることをあれこれ原因を問い詰めるのではなく、認める姿勢がまずは大切なのだということです。不幸な出来事があった時に、その原因を一つ一つ問い詰めるのではなく、「でも、そのおかげでこんなプラスのこともあるんだ」と自分に腑に落ちるように物語ることが、生きていく上で私たちには必要なわけです。これを河合先生は、「コンステレーション(=星座)の発想法」と述べています。星がいくつか繋がって総体として北斗七星などの星座が見えるように、一つの星だけに限定するのではなく、目の前のありのままに見える現実をまずは認めることが必要なのだという考え方です。
4月から、新しいステージで学びが始まります。お子さんの「できないところ」ばかりに目を向けるのではなく、目の前のお子さんの全体像を見逃さないように、つまり、「この子に出会えてよかった」という大きな視点を持って個に応じた学びを進めていきましょう。今後ともよろしくお願いします。