校長室だより

令和7年度 小学部・中学部卒業式

 本日、晴天に恵まれ、穏やかな天気の中、行田特別支援学校の小学部・中学部の卒業式を行いました。ご多忙の中、ご臨席を賜ったご来賓の皆さま、そして保護者の皆さまには心より御礼申し上げます。本日、小学部11名、中学部14名が、それぞれの学部を卒業しました。。

 小学部の6年間は、身体的にも精神的にも成長の度合いが大きい時期です。小学部に入学したての頃は、どの子も頼りない表情で、泣いてばかりの子もおりました。しかし、6年間が経ってみれば、どの子も自分らしさをすくすくと伸ばしながら、その子のペースで成長してきたと感じます。

 中学部の3年間は、思春期特有の難しさが芽生えてくる時期です。体の成長に加え、心の葛藤や性の問題が出てきます。決して平坦ではない3年間ですが、学校では、将来へ向けて作業学習にも力を入れてきました。4月から高等部では、自分の「好き」や「得意」を生かして、将来への学びを深めていきます。

 本校の子供たちは地域の方々にご協力いただきながら、様々な経験を通して、学びを積み重ねてまいりました。今後とも変わらぬご支援をよろしくお願いします。

 以下は、本日の校長式辞です。(式辞を読み上げている最中、小学部卒業生のN君が私の方をしっかりと向いて、一つ一つに反応し、返事をしてくれたのはとても嬉しかったです。)

 

 

(式 辞)

 風光る生命の彩りの中で、小さな息吹がそこかしこに満ち溢れている今日のこの佳き日に、御来賓の皆さま方、そして保護者の皆さまのご臨席を賜り、埼玉県立行田特別支援学校 小学部ならびに 中学部の卒業証書授与式を挙行できますことを、心より感謝申し上げます。

 さて、ただいま卒業証書を手にされた小学部十一名、中学部十四名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。皆さんは、これまで過ごした小学部、中学部をそれぞれ卒業し、4月からは中学部、高等部という新しい場所で学び、これから様々な経験を積み重ねていくことになります。これまで皆さんはそれぞれの学部で、たくさんのことを学んできました。今、ここから見る皆さんの姿は、本当に逞しく、頼もしさすら感じます。

 小学部を卒業する皆さんは、本校に入学した時は、体も小さく、頼りなさばかりが目についていました。しかし、学校生活に慣れ、学年も上がるに従って、自分でできることが次第に多くなりました。5年生での宿泊学習は、お友達と一泊を過ごす初めての体験です。おうちの人もきっと心配が多かったに違いありません。6年生では修学旅行に行きました。葛西臨海水族園ではたくさんの魚を見て驚いた人も多かったでしょう。キッザニアの職業体験は、ワクワク、ドキドキだったのではないでしょうか。

 中学部を卒業する皆さんは、3年間が過ぎるのはきっと早かったと思います。作業学習を通じて自分の将来に関わることを学び、自分の得意分野、好きな方面が見えてきたのではないでしょうか。そして、思い出の多い修学旅行は、新潟方面への一泊二日の旅でした。マリンピア日本海でのイルカショーや船に乗った体験は、きっと昨日のことのように思い出されるに違いありません。そしてこれらの経験を通じて、将来に結び付くたくさんの学びを積み重ねてきました。

 皆さんは、4月からは、自信を持って、いろいろなことに挑戦してください。大丈夫です。先生方が、皆さんに丁寧に教えてくれます。そして、優しく支えてくれます。だから、「できない」と弱気になるのではなく、焦らずに、一つ一つ「できること」を増やしていってください。皆さんのチャレンジ精神に期待しています。

 保護者の皆様におかれましては、本日はお子様の御卒業、誠におめでとうございます。先の見えにくい時代の中で、子どもたちの幸せな未来を確かなものにしてあげたい、と願うのは親も教員も同じです。子どもたちの輝く笑顔こそが未来への希望の光であり、学校を動かす偉大なエネルギーです。子どもたちは四月から本校で新しいステージで学び、活躍をしていきます。どうか、子どもたちの笑顔が輝く学校として、今後ともご協力を賜れればと存じます。

 最後になりますが、卒業生の門出を祝し、また、御来賓の皆さま方、保護者の皆さまへ深く感謝申し上げ、式辞といたします。

 

 令和八年三月十七日

                                   埼玉県立行田特別支援学校長 寺嶋 毅